地方公務員が外資系コンサルに転職するには②

転職経験談

前回に引き続き「地方公務員が外資系コンサルに転職するには」シリーズでございます。

私自身、外資系コンサルに入ってからかなり苦労しました。入社から1年が経ちますが今でも修行中です。そんな私が、今だからこそわかる入社前に必要な準備をまとめます。

(コンサル歴が長い人が見れば至らない部分もあるかと思います。コメント等でご指摘いただければブラッシュアップ致します。)

※この記事では、グローバルファーム=外資系コンサルとします。
※あくまでも私のケースですので、必ずしも当てはまるとは限りません。

必要な準備

英語能力は必須ではない

心配される方も多い英語能力。もちろんあったほうがいいです。

ただ、公務員の方が転職するならば官公庁向けの部署が多いと思います。官公庁はもちろんですが、日本語メイン。

もちろん英語は使えたほうが可能性が広がると思いますが、より優先順位が高いことがあるのでここでは「必須ではない」としておきます。

 

面接までの流れ

1.転職サイトへの登録

自分の場合はリクルートエージェント、ビズリーチ等複数登録して、面談をさせていただきました。その中でも対応が丁寧な人を選びました。

リファラル採用もいいですが、親切なエージェントであれば業界知識からつけさせてくれるので、コンサルの知り合いがいない方は転職サイトからでしょう。

2.転職市場の調査

転職市場の知識は、転職エージェントのサイトやSNS、求人情報サイトなどを活用することで獲得することができます。また、業界の動向や求人媒体の特徴なども把握しておくことが役立ちます。

私のケースですと、職場に某コンサルティング会社の社員が出入りしており、実際に仕事で関わることが多くあったので、働き方のイメージはわきやすかったと思います。

面接では必ずと言っていいほど、働き方の「イメージはつくか」と質問されていました。

3.職務経歴書の準備

転職活動するなら必須です。バイトの履歴書+αみたいなものです。

この情報がこのあとの自分自身の「顔」になります。手を抜かず記載してくだい。

写真はお金かけよう

証明写真機での撮影はやめましょう。高確率で写りが悪くなります。「それでもいいんだ!」と思う方は結構ですが、自分自身の「顔」は重要です。

男性であっても可能であれば、ヘアメイク、メイクがついた写真館で撮影してもらいましょう。別人になります。

文章は長ったらしく書かず、構造化しよう

志望理由等を長ったらしく書いちゃう人いますよね。非常に読みにくい。普段から読みやすい文章を読んでいるコンサルタントならなおさらです。

項目ごとに分けて書きましょう。難しい場合はポイントは太字にする等で読みやすくする意識をしてください。

記載することには「Why?」と5回は自分に問いかけてください。必ず深堀りされます。

エージェントに添削してもらおう

書き終わったらエージェントに見てもらいましょう。ダメ出ししてくれると思います。

4.ウェブテスト(SPI、玉手箱)の準備

どの企業にもありました。本を買って勉強あるのみです。公務員試験を通過した優秀な皆さまであれば1週間で余裕です。(ご自分の能力に合わせて勉強してくださいね。)

自分の場合はこちらで対策しました。ご参考までに。

Amazon.co.jp

5.面接の準備

一番大事な面接の準備。様々な企業を受けましたが、3回以上面接があるところが多数でした。採用されるタイトルによっても異なるようなので、エージェントに確認してもらったほうがいいかもしれません。

ウェブ面接に慣れよう

自分は地方在住だったこともあり、面接はすべてウェブでした。基本的に自宅での面接です。普段の仕事でウェブ会議しない方は難しいでしょう。知人やエージェントに練習をお願いしましょう。自分は本命でない企業で練習していました笑

ケース面接はあります

やっぱり、コンサルです。ケース面接あります。ただ、「ベタな日本の電柱の数は?」というものはなく、自分の仕事内容から、その場で考えさせるような質問が多かったです。

初めてだと困惑してしまうと思いますので、以下の2冊の本を1周しておくといいかも。

Bitly

Bitly
質問タイムは30分

1時間の面接が多いのですが、最初の30分で面接官からの質問はおしまい。のケースが多かったです。残りの30分は質問タイムです。大量の質問を用意して挑みましょう。

ウェブ面接なので、PCのメモ帳に書いておいても大丈夫です。

必要なスキル・知見

新卒ではなく中途で入社を希望するのであれば、当たり前ですが、スキル、知見は必要だと考えてください。

もちろん後述するTHEコンサルスキルも必要ですが、コンサルティング各社ともに多様性が大きく求められている時代です。希少価値のあるスキルや知見を持ち合わせておくと採用されやすいかもしれません。

必要なスキル・知見①:業界の知見

ここで一つ例を出しておきましょう。

市役所の窓口経験で中途採用の方がいました。どんな期待値か考えてみてください。

  • 実はすごいスキルの持ち主
  • めっちゃイケメン
  • 実はコンサル経験者

どれもあったほうがいい(笑)ですが、ここでは違います。

求められるスキルは「市役所の窓口の仕事を熟知していること」です。中々コンサルティングファームにはないスキルです。例えば「行政の窓口改革プロジェクト」があれば「知見を提供する」あるいは「プロジェクトメンバー」になることが求めらます。

その際には

  • 行政窓口の課題
  • 課題に対するアプローチ案
  • 考えに至った理由(Whyを5回は繰り返しましょう。)

を最低でも構造化して説明できるようにしておきましょう。

必要なスキル・知見②:コアコンサルスキル

ベタですが、「コアコンサルスキル」と呼ばれるもの(↑でTHEコンサルスキルと述べたもの)は必須です。

もちろん入社後にも身につける機会はたくさんありますが、面接でも素養を確認されることがあるので準備しておきましょう。

問題解決能力

コンサルでは、クライアントのビジネス課題を解決するための提案を行うことが求められます。そのため、問題解決能力が必要です。

地方公務員が転職する場合、過去の業務経験を振り返り、どのような問題解決能力があるかを明確にしておくことが大切です。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力もコンサル業界において重要なスキルの一つです。クライアントのリーダーや、異なる文化や背景を持つ人々とのコミュニケーションを行うことが求められます。事業者との折衝経験があれば、その事業者側のコミュニケーションが求められるイメージです。

また、基本的にリモートワークですので「チャット」コミュニケーション能力も必要です。LINEなどのフランクなチャットではなく、「ビジネスチャット」です。

資料作成能力

PPT、Excel等を用いて様々な資料を素早く作成するスキルが求められます。基本的な知識は役所でも身に付けられるかと思いますが、それはあくまでも庁内説明用の資料かと思います。

クライアントに見せられるレベルの資料が必要になります。

タイピング能力

ビジネスマンならば必ず必要な能力です(当たり前)。資料作成能力に通ずる部分はありますが、議事録、議事メモを大量にスピーディに作成します。日頃から会議のメモをPCで取る習慣があればある程度対応可能かと思いますが、役所職員といえば紙文化。

日頃からPCでのメモ取りに慣れておいてください。

まとめ

地方公務員から外資系コンサルへの転職は決して簡単なことではありません。しかし、挑戦することはタダです。もし、内定が出なかったとしても今回の準備をすることは必ず自分の糧になると思います。

是非自分のキャリアを見つめ直す機会としていただけると幸いです。

次回は「なぜ、転職できたのか」、「転職して1年経ってみて」です。ぜひ引き続き御覧ください。

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